冊子型教材を格上げする3つのステップ②

その2:機能性を上げる

· コラム
■本日のテーマ

テキスト・レジュメ・ワークブック...etc.
冊子型教材を格上げする3つのステップ

〜その2「機能性を上げる」〜

教材コンサルタントの矢澤典子です。

先日からお送りしている
「冊子型教材を格上げする5つのステップ」。
冊子型教材を「手っ取り早く」格上げするための
ポイントをご紹介しています。
ほんの些細なことですが、
ここを押さえるだけでぐっと格上げされる!
というものばかりですので、
ぜひ試してみてくださいね。

さて、今日はステップ2
「機能性を上げる」について
お話します。

 

冊子型教材を格上げする5つのステップ

1)ぱっと見の印象を整える
2)機能性を上げる ←★本日はココ★
3)オフィシャル感を演出する

「機能性を上げる」とは、
教材の本来の働きや役割を強化する
ということ。
ここで1つ明確にしておきたいのが
「教材の役割とは何か?」です。
これをきちんと理解していると
教材の力を活用しやすくなります。
様々な考え方がありますが、
ここでは「教材の役割」を
このように捉えたいと思います。
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【教材の役割とは】
受講生に
「いつでも・どこでも学習しやすい環境」
を提供すること
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教材がなければ、
講座での学びは
「講座が行われるその空間と時間内」
に制限されてしまいますが、
教材があることで、
その講座の学びは、
講座の「外」にまで広げる(持ち出す)
ことができます。
例えば…
テキストを事前に受講生に渡しておけば、
研修会場に向かう電車の中で「予習」ができたり
講座が終わっても、自宅で「復習」ができたり
しますよね。
このような役割をさらに強化するために
何ができるか?
そのポイントは、いかに受講生が
「その教材に収録されたコンテンツに
スムーズにアクセスできるか?」
(=アクセシビリティ)にあります。
(この辺りの「教材の考え方」については、
『入門ワークショップ』でお伝えしているので、
詳しく知りたい方はご受講ください!)
というわけで、今日は
教材の機能性を高める=
「受講生が教材に収録されたコンテンツに
スムーズにアクセスできる」ための
テコ入れポイントをご紹介します。

□ 目次を入れる
講座(教材)の全体像を示すことで
受講生は「学ぶ心づもり」と
「学び方の見通し」をイメージでき、
学習プロセスを進めやすくなります。

講師と受講生全員の共通認識になるよう
・どんな内容を網羅しているのか?
・どこに何が書いてあるか?
・どの順番で学ぶのか?
が分かるように明示してあげましょう。

□ まとまり・区切りを明確にする
コンテンツの「まとまり」や「区切り」が明確だと
受講生は「学びやすい」「とっつきやすい」と
感じるそうです。
その「まとまり」が小さければ小さいほど、
その傾向は顕著です(=マイクロラーニング)。
結果「学習効率」を上げることに繋がります。

全体のページ数が多い冊子型教材には
「中表紙」をつけることも有効です。
全体のページ数が少ない場合は、
「第1章」「第2章」などの見出しの
示し方を工夫し、まとまり・区切りを
明確に示してあげしましょう。

□ 索引を入れる
こちらも全体のページ数やコンテンツ量が
多い冊子型教材に有効です。
索引とは、特定の項目を素早く参照できるように
見出し語を特定の配列に並べ、
その所在をまとめた表のこと。

目次と同様、
「参照したいコンテンツが書かれた部分に
アクセスしやすくする」
ためのものですが、
索引のほうが、細かい「単元」や
「単語」レベルでのインデックスと言えます。
また、目次が「巻頭」にあるのに対して、
索引は「巻末」(冊子の最後のほう)にある
ことが一般的。
目次は「あらかじめどんな内容を学ぶのか」
といった見通しを立てるために眺めることが多く
(=予習目的)
一方の索引は
「〜〜についてもう一度確認しておきたい」
といった復習目的で活用されることが多いです。

□ まとめページ(確認ページ)を入れる
これもコンテンツの理解をきちんと定着させると同時に
予習・復習しやすくするための工夫です。

その章で解説したこと・扱った内容を端的にまとめたり、
確認テストやミニクイズなどを入れるのも有効です。

□ コンテンツの表現方法を変える
冊子型教材のコンテンツは
「文章である必要」はありません。

より短時間で把握・理解してもらうために、
・箇条書きにする
・図やグラフにする
・画像で示す
・(QRコードでリンクさせて)動画で解説する
など、文章以外の表現方法も考えられます。
どの内容をどんな表現方法で伝えたら
・受講生が理解しやすいか?
・受け取ってもらいやすいか?
という視点で、
コンテンツを仕分けしてみましょう。

□ アイキャッチ画像を入れる
前項の「表現方法を変える」とも重複しますが、
「ビジュアル表現」は効果的に使うことで、
受講生の理解度は格段にUPし、
然るべきアクションを促しやすくなります。

例えば、冊子の中の
・読んで理解する項目には
→「本」のアイコンを添える
・書き込み式ワークには
→「ペン」のアイコンを添える
など、ちょっとしたアイキャッチを入れるだけで
受講生はぱっと見で「何をするべきか」を
理解しやすくなります。

以上、今日はステップ2
「機能性を上げる」についてご紹介しました。

いかがでしたか?
・受講生の学習効率を上げる工夫
・受講生が予習・復習しやすい工夫
(=講座以外の場所で学習しやすくする工夫)
には、他にも様々な方法が考えられるので、
ぜひ皆さんも想像力を駆使して、
考えてみてくださいね。

次回は、ステップ3
「オフィシャル感を演出する」ための
チェックポイントや工夫をご紹介します。

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