冊子型教材を格上げする3つのステップ①

その1:ぱっと見の印象を整える

· コラム

■本日のテーマ

テキスト・レジュメ・ワークブック...etc.

冊子型教材を格上げする3つのステップ

~その1「ぱっと見の印象を整える」~

毎年この時期に増える

自分で作ったテキストを【手っ取り早く】
ブラッシュアップする方法を知りたい!

というリクエストにお応えして、
主に私の書籍編集者としての経験を元に
まとめてみました。
今日から3回に分けてお届けします。

ちなみに、ここで扱う「冊子型教材」には
・テキスト
・ワークブック
・レジュメ
・研修資料
など、様々な呼び方・目的のものがありますが、
ここでは「紙」と「活字」で構成される
配布ツールのこと「冊子型教材」とします。
(PDFやe-bookなども含めて結構です)
ではさっそくまいりましょう。

冊子型教材を格上げする3つのステップ

1)ぱっと見の印象を整える
2)機能性を上げる
3)オフィシャル感を演出する

今日はステップ1
『ぱっと見の印象を整える』について。

その目的は、
受講生がその教材を手にしたときの
・とっつきにくさ
・見にくさ
・読みづらさ
などの余計なストレスを軽減し、
教材のコンテンツにスムーズに誘導することです。
そのために着目したいのが
以下のチェックポイント。
ぜひご自身で作られた教材と照らし合わせて、
1つずつチェックしていってみましょう。

文字のフォントを整える
一冊を通して、文字サイズは揃っていますか?
受講生属性に合った文字サイズにしていますか?
大見出し14P、中見出し12P、本文10Pなどと
内容ごとに文字サイズを統一しましょう。

受講生属性に合ったフォントを使っていますか?
または、講座の世界観やジャンル、講師のキャラクター
に合ったフォントを使っていますか?
明朝体・ゴシック・メイリオ... etc.
紙面から受ける印象が大きく変わります。

□ 行間を整える
文章と文章の行間は、十分ですか?
文字が詰まりすぎて読みづらくないですか?
行間を「1.0→1.2」などと広げるだけで、
読みやすくなります。
特に、難解なコンテンツを扱っている場合や
文章メインの冊子の場合に有効です。

ページの余白を整える
紙面目一杯に文字が印刷されていませんか?
これも読む側としては大きなストレスの元です。
上下左右の余白は少し多めにとりましょう。
(市販の書籍をよく見てみてください!)
印刷したときの印象が洗練されたものになります。
「一回り小さく印刷」なども同じ効果が期待できます。

紙面の色数
不必要な色を使っていませんか?
教材の紙面の色がもたらす影響は多大。
重要な部分に色をつける...など、
受講生に良かれと思ってやったことが、
「紙面がカラフルすぎて目がチカチカ...」
といったストレスを与えてしまうことも。
「内容の理解を妨げない色使い」を心がけましょう。

すっきり見えるのは「最大3色ルール」。
「メインカラー」+「サブカラー」+
「メインカラーまたはサブカラーの濃淡を変えた色」
などがおすすめ。
あらかじめ一冊を通して使う色を決めておきましょう。

レイアウトを整える
文章や画像が配置されている位置は整ってますか?
文頭(文章の始まり)の位置がバラバラ...
並列で示すべき画像の配置・サイズがバラバラ...
無意識レベルでチグハグ感や違和感を
感じさせてしまうポイントです。
この辺りを整えるだけで、だいぶすっきりします。

画像で紙面の印象を整える
文章だらけの冊子になっていませんか?
画像がもたらす「箸休め感」は多大です。
文章の多いページに画像を添える...
表紙の講座タイトルの背景に画像を載せる...
といった工夫だけでも、とっつきやすさが増します。
 

以上、今日はステップ1
「ぱっと見の印象を整える」ための
チェックポイントをご紹介しました。

いかがでしたか?
冊子型教材のタイプや形式によっては、
適用できないものもあると思いますが、
一般的なものをお伝えしました。
1つでも参考になりましたら幸いです。

次回は、ステップ2
「機能性を上げる」ための
チェックポイントや工夫をご紹介します。

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