一般向けの講座と企業や団体向けの研修とで、講座や教材の作り方は変わりますか?

· 公開Q&A

Question:

「一般向けの講座」と「企業や団体向けの研修」とで、講座や教材の作り方は変わりますか?

(質問者:MMさん、ほか)

Answer:

どちらの場合も

  • どんな人を対象にするのか?
  • どんなゴールを設定するのか?
  • そのためにどんなカリキュラムが必要なのか?

という「学習設計の基本的な考え方」は変わりません。

ですが、この学習設計をするときの「目線の置き方」については、少し捉え方が変わってきます。

まず大前提として、講座や教材を設計するときには

  1. 受講生目線
  2. 講師目線
  3. 主催者目線

という3つの目線を行き来するのですが、【一般向けの講座】と【企業・団体向けの研修】では、以下のように「主催者」が異なります。

  • 一般向けの講座 →主催者=自分
  • 企業や団体向けの研修 →主催者=発注者である企業や団体

一般的には、主催者が開催の主導権をもっているため、「一般向けの講座」よりも「企業や団体向けの研修」のほうが、より「主催者の意向を重要視する必要がある」「主催者から指定される制約が多い」と言うことができます。

例えば主催者側から

  • コスト面 →「予算いくら以内でお願いします」
  • 時間や回数 →「○時間×○回、○ヶ月でお願いします」
  • 定員 →「研修ルームの定員が20名なので、1クラス20名でお願いします」
  • 配布資料 →「モノクロ印刷、20ページ以内」

といったリクエストがあるかもしれません。

「このような制約の中で、どれだけ成果が出る研修を企画・提供できるか?」が、企業や団体向けの研修では腕の見せ所になります。

 

もちろんお客様のリクエストをそのまま受け入れるだけでなく、成果を最大にするための「講師目線での提案」はこちらからも積極的にしたいところです。

 

回答者:矢澤典子

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