Question:
自分でテキストを作っているのですが、受講生から「文章ばかりで読みにくい」と言われます。
良い改善案があれば教えていただきたいです。
(質問者:こずえさん)
Answer:
このお悩みをお持ちの方は多いです。
私が教材制作をお手伝いさせていただくお客様の中にも、一定数いらっしゃいます。
- 普段から文章を書き慣れている人
- 文章を書くのが苦にならない人
テキスト作りにおいて、「文章で説明しきれるスキル」「文章を完結できるスキル」はとても重要です。
「そこに書かれた文章読めば、内容をきちんと理解できる」のは、教材の理想形でもあります。
ですが、文章がばかりであるために、「読みづらさを感じさせてしまっている」「読んでもらえない」というのが質問者さんのお悩みです。
(お客様全体として見ると「文章が書けない」とお困りの方のほうが多いので、そのような皆さんからすると贅沢な悩みに思えるかもしれません)
この課題を改善するためには、以下の3つのアプローチが有効です。
「簡単にできる方法」から順にご紹介します。
1. 余白(スペース)を確保する
「え? そんなこと?」と思われるかもしれませんが、テキスト作りにおいては重要な要素です。
- 紙面の面積に占める「文字の割合」を減らし、「文字ばかり」という印象を薄めるための余白(天地左右の余白、段落と段落の間の余白など)
- 文章を読みやすくするための字間・行間などの余白
- 受講生がメモを書き込むための余白
などの調整が有効です。
文章ばかり=ストレスの元、になりえます。
「せっかくやる気になっている受講生のやる気を削いでしまわないように」
「受講生の学びのプロセスに寄り添うように」
という視点で、「余白」を調整してみましょう。
2. ビジュアル要素を追加する
これはブログやSNSでの発信と同じ考え方です。
文章だけでではなく内容に関連する画像を入れたほうが、人の目に留まり、内容もイメージでき、きちんと読んでもらいやすくなりますよね。
- 「文章が多いな」と思うページに、イメージ画像を入れる
- 章ごとの区切りのページに、その章で扱うテーマに関するイラストを入れる
- 重要な文章の下に、その内容を図にして入れる
などのちょっとした工夫で、受ける印象はガラリと変わります。
「ビジュアルの力を借りて、たとえ文章を読み込まなくても、そこに何が書かれているか?を直感的に把握できるように」
という視点で見直すことをおすすめします。
イメージ画像やイラスト・アイコンなどは、自分オリジナルのものだけでなく、著作権フリー・商用利用OKの素材サイトも有効活用しましょう。
3. 箇条書きにする
「箇条書きにできる部分はないか?」
という視点で、文章全体を見直してみましょう。
箇条書きと言えど「文字」には変わりありませんが、箇条書きを多用することで、自ずと下記のように適度な余白が生まれ、ぐっと読みやすくなるのがわかると思います。
【Before】
文章ばかりで読みづらいという課題には、次の3つのアプローチが有効です。1つ目は余白(スペース)を確保する。2つ目はビジュアル要素を追加する。3つ目は箇条書きにする。
【After】
文章ばかりで読みづらいという課題には、
次の3つのアプローチが有効です。
- 余白(スペース)を確保する
- ビジュアル要素を追加する
- 箇条書きにする
また、箇条書きにした部分は「枠で囲む」といった手を加えることで、さらに視覚的にメリハリがつき
読みやすくなるのでおすすめです。
以上、3つのアプローチをご紹介しました。
ぜひ参考にしてみてください!
回答者:矢澤典子
\ 教材戦略ラボでは、教材や講座にまつわるギモンや悩み・質問を募集しています!/